2011年01月13日
古代ローマの浴場事情~『テルマエ・ロマエ』より
漫研OBの み~あ先輩から、
『テルマエ・ロマエ』というマンガをいただきました。

主人公は、古代ローマ時代の浴場専門の設計技師ルシウス。
彼はとっても生真面目で、仕事に行き詰まると
なぜか現在の日本に時々タイムスリップして、
そこで得たことをヒントにすばらしい浴場を作っていくというお話。
「マンガ大賞2010」と「手塚治虫文化賞」を受賞した
由緒正しい(?)マンガなのですが、もらった2巻から読んだので、
「ちょっとエロ系?」と思ってしまいました。
でも、それは大いなる勘違い。
古代ローマでは、とてもおおらかで、
「性的なもの=豊穣をもたらすもの」ととらえていたようです。
ところで、紀元前2000年から紀元前1800年にかけて繁栄したと言われる
インダス文明の都市遺跡であるモヘンジョ・ダロには、
上下水道がきちんと整備されていました。
紀元前600年頃には、すでにローマでも下水道がありました。
wikiによると、古代ローマの下水システムのことを
「クロアカ・マキシマ(
最大の下水)」というそうです。
マンガの舞台は西暦130年代なので、
あのように浴場があちこちで発達していたのだとしたら、
下水道もかなり普及していたのではないでしょうか?
作者は、古代ローマの浴場が発達したのは水道が普及していたから
と説明していますが、使った水を排除する下水道もなければ、
あんなに発達しなかったのではないかなと思いながら読みました。
(その頃の下水道は排除することが中心で、
水をきれいにする処理までしなかったとは思いますが。)
水があるところに人が定着し、文明が栄えますが、
使った水や排泄物、ゴミなどを処理するしくみをつくらなければ汚染され、
その都市は滅びてしまうのです。
『テルマエ・ロマエ』というマンガをいただきました。

主人公は、古代ローマ時代の浴場専門の設計技師ルシウス。
彼はとっても生真面目で、仕事に行き詰まると
なぜか現在の日本に時々タイムスリップして、
そこで得たことをヒントにすばらしい浴場を作っていくというお話。
「マンガ大賞2010」と「手塚治虫文化賞」を受賞した
由緒正しい(?)マンガなのですが、もらった2巻から読んだので、
「ちょっとエロ系?」と思ってしまいました。
でも、それは大いなる勘違い。
古代ローマでは、とてもおおらかで、
「性的なもの=豊穣をもたらすもの」ととらえていたようです。

ところで、紀元前2000年から紀元前1800年にかけて繁栄したと言われる
インダス文明の都市遺跡であるモヘンジョ・ダロには、
上下水道がきちんと整備されていました。

紀元前600年頃には、すでにローマでも下水道がありました。
wikiによると、古代ローマの下水システムのことを
「クロアカ・マキシマ(

マンガの舞台は西暦130年代なので、
あのように浴場があちこちで発達していたのだとしたら、
下水道もかなり普及していたのではないでしょうか?
作者は、古代ローマの浴場が発達したのは水道が普及していたから
と説明していますが、使った水を排除する下水道もなければ、
あんなに発達しなかったのではないかなと思いながら読みました。
(その頃の下水道は排除することが中心で、
水をきれいにする処理までしなかったとは思いますが。)
水があるところに人が定着し、文明が栄えますが、
使った水や排泄物、ゴミなどを処理するしくみをつくらなければ汚染され、
その都市は滅びてしまうのです。

遅ればせながら、『テルマエ・ロマエ』の第1巻を読んだら、
「ローマ&風呂、わが愛」というコラムの中に、
古代ローマ時代の下水道の写真がちゃんと紹介されていました。

「ローマ&風呂、わが愛」というコラムの中に、
古代ローマ時代の下水道の写真がちゃんと紹介されていました。

Posted by りんぼ at 00:11│Comments(0)
│下水道