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2013年06月06日

民意は50%以下だったのか?―小平市の住民投票

5月26日、東京で初めて住民投票が行われました。

約50年前、小平市に計画された道路整備計画
(小平都市計画道路3・2・8号府中所沢線)について、
計画見直しの是非を問うものです。

計画されてから時間が経過した事業を見直す「時のアセス
がなぜ、適応されなかったのでしょう。
(一応、以前に再検討されたんでしょうね。
でもあのアセスで白紙になった事業ってありましたっけ?
民主党のマニフェストで工事中止とになるはずの八ッ場ダムでさえ、
今も周辺工事が進んでいるのですから)


でも、この道路計画によって 玉川上水が分断されてしまう とか、
環境の面でいろいろと問題が指摘されています。

   詳しくは → 小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会


民意は50%以下だったのか?―小平市の住民投票

この地下で玉川上水を横切っているJR武蔵野線の、点検作業用立坑。

民意は50%以下だったのか?―小平市の住民投票左 清流復活事業には、下水道が貢献しています。
(クリックすると、拡大します)



けしからんことに、小平市は住民投票の実施が決まった後、
投票率が50%以下なら開票しない」という条例を制定しました ムキー
その根拠は、
「(投票率50%未満では) 市民の総意として容認できない
ということのようです。


地元の方は、チラシを配ったりして投票を呼びかけたのですが、
残念なことに、確定投票率は35.17%だったので、
開票に至りませんでした


でも、本当に民意を表明した市民は
5割以下だったのでしょうか?



たとえば、「開票させたくないから投票に行かない」という“民意”
もあったはず。

したがって、「投票率が50%以下なら開票しない」
ということを決めた時点で、
投票者が民意のすべてであるとは言えなくなってしまったのです。


それに、小平市の市長をはじめ市議会員は、
「これは小平市の問題だ」と勘違いしているのではないでしょうか?

小平市だけでなく、
東京都民、いえ国民全体が問われていると思うのです。


というのも、憲法を変えようとする際にも国民投票が行われることになり、
そのほかにも、これからも住民投票は行われるでしょうから。

なのに、開票しないなんて、
そんなに軽く扱われる前例を作るべきではないと思うのです sos


怒り ちゃんと開票してください!


●開票を求める小平市長宛の要望書
→ 「小平市 小林正則市長様:
5万人以上が投票した住民投票の開票を行ってください。」

    
●開票を求める都知事宛の要望書
→ 「東京都知事 猪瀬直樹様:
小平都市計画道路3・2・8号府中所沢線の
国土交通省に対する事業認可申請は取り下げ、
5月26日に行われた住民投票の投票内容が明らかになるまで、
申請を行わないでください。






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Posted by りんぼ at 00:41│Comments(2)下水道水環境
この記事へのコメント
りんぼさん

お久しぶりです。
投票しても50%以下なら開票しない、ってこんな条例聞いたことないです。
こんな条例がまかり通るなんて無茶苦茶だと思います。
Posted by 瀬長修瀬長修 at 2013年06月10日 00:30
☆瀬長修 さん
久しぶりのコメントは、それだけ「ヘンだ!」と共感してくださったからでしょうね。
それにしても世の中、ヘンなことばかりでどうなってしまうのでしょう……・。
Posted by りんぼりんぼ at 2013年06月10日 23:39
 
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