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2011年06月05日

女性は古典曲をどのように歌えばいいのか

琉球王国時代、朝廷音楽の演奏は、
王国の役人がお仕事として行っていました。

その朝廷音楽が、今でいう「古典音楽」で、
近年、古典を勉強しようという女性はかなり増えましたが、
もともとは宮仕えをしていた男性による音楽でした。

私は芸歴だけは長く、古典(歌三線)を始めた頃は
サークル活動のようなところに参加していたので、
「女性はどのように歌えばいいのか」が全くわかりませんでした。

男性に合わせて、同じ音域で歌うことを試みたこともありました。
でも、そうすると、低音部の出せない音が出てきます。
(斉唱でしたら、それでもごまかせますが)

10年ほど前、伝統芸能選考会の新人賞に挑戦するため、
沖縄の上地源照先生のところに指導を仰ぎに行ったとき、
初めて本格的に古典を勉強している女性の歌を聴き、
「あ、これでいいんだ」と納得し、とても安心しました。

さて、女性が地声で古典を歌おうとすると、
どうしても途中で裏声を使わなければなりません。
それが、男性とは徹底的に違うところです。

琉球古典の歌い方を学術的に体系化しようとしている
ボイストレーニングの仲村善信先生は、
「女性が古典を歌う」ということについても
きちんと整理しようとしているそうです。

女性は古典曲をどのように歌えばいいのか

 (自らの身体を使って、
 腹式呼吸による発声方法を
 説明されているところです)




仲村先生によると、西洋音楽と違い、
琉球古典の場合は、「声をつくらずに地声で歌う」ことが基本だそうです。


ただし、女性の場合は「換声点」を超えたら裏声にし、
なるべくそれが目立たないようにすることが望ましいと言われています。


先日、その仲村先生からボイストレーニングを受けました。
女性は古典曲をどのように歌えばいいのか


テストの前なので、「心が折れるようなことを言われたらどうしよう」
と思って迷ったのですが、参加してよかったです。
(どの先生からも、まずは「口形が悪い」と注意されるのですが)



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Posted by りんぼ at 23:56│Comments(0)歌三線
 
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