2013年07月22日
事故が起きたガーブ川
イラストレータ&ツアーガイドの
高野純一さんがイラストを描いた
『路線バスでたんけん 那覇のまち』
(発行:NPO法人 しまづくりネット)
を購入しました。
那覇市の与儀公園の近くに用事があったので、その冊子を参考に訪れ、
そして与儀公園の中にガーブ川が通っているのを知り、ついでに見てきました。
水量が少なく、アオコが繁殖しています。
那覇市は普及率が約9割なので、
各家庭がきちんと下水道に接続してくれたら、
生活排水はほとんど入ってこないはずですが……。
このガーブ川は途中で暗渠になり、
その箇所で2009年8月、
点検中の作業員4人が流されるという死亡事故が起こりました。
暗渠になるところです。
ちょうどその1年前、2008年8月、東京都内の雑司ケ谷で
下水道の作業現場が急激な大雨に見舞われ、
作業員が流されてしまいました。
(私は、事故当日の朝、ラジオの天気予報で
「昨日のような急激な雨は降りません」と放送していたのをよく覚えています。
それほど、予想外の急激な雨でした)
そのため、東京都では「1滴でも雨が降ったら管内作業は即中断・中止」
という「一滴ルール」と呼ばれる判断基準を取り決めました。
ガーブ川の管轄は河川でしょうが、
暗渠になっていれば下水道と構造は同じです。
雨が降れば、雨水が集まって流れる“水みち”です。
東京都が一滴ルールを取り決めたその問題の深刻さが、
那覇の現場まで届いていなかったことが残念でなりません。
レジャー等での水難事故の防止はもちろんですが、
このような作業中の事故も、二度と起こらないことを願っています。
ガーブ川では、お魚がたくさん泳いでいるのが見えました。