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2012年12月26日

打音検査をする技術者の世界

トンネルで崩落事故などが起きると、
ハンマーで叩いて内部の劣化具合を調べる、
「打音検査」の状況などが紹介されます。

11月末に発生した中央自動車道の笹子トンネルでは、
その検査を怠っていたことが報じられていました。


事故が起こり、一つひとつハンマーでたたいて確認する報道を見るにつけ、
「調査できる機械を使えば、早くて簡単に調査できるのに」
と、思っていました。

機械でコンクリートの内部を調査する方法には、
● X線による内部調査
● 電磁波レーダーによる調査
● 電磁誘導による鉄筋探査
なんていうのが、いろいろあります。


下水道の場合、人が入れないような小さなパイプもあるので、
ハンマー付の機械が中に入って叩き、
その周波数を解析して、劣化の状況を確認するという方法もあります。

打音検査をする技術者の世界


ところが、そういった機械の精度は、
打音検査をする技術者の足元にも及ばないそうです。


打音検査をする技術者の世界はたいへん厳しく、

20年はまだひよっこ
30年でようやく一人前
40年でベテラン


と言われているそうです びっくり!


それでは、調査が必要と思っても、なかなか追いつかないでしょうし、
コストの面でも相当になってしまうと思われます。

そういった高度な技能が必要な分野は、
需要はあるのに人材不足、といった状況が予測されます。

何か手を打ってほしいものです。



ちなみに、缶詰や瓶詰など、中を開けることなく棒でたたいただけで
中身の品質を確かめる「打検士」さんも、すごい技能ですよね。




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Posted by りんぼ at 00:11│Comments(0)下水道
 
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