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2011年10月18日

水道施設の見学 2 (水処理の話)

市民の飲み水として深井戸から汲み上げた地下水
そのままでも飲めるのでしょうが、浄水所でろ過します。

水道施設の見学 2 (水処理の話)

上水の場合、下水のように生物処理はせず、
マンガン砂が入っているろ水機を通過させることによって、
地下水に混ざっている細かな汚れを取り除きます。

この浄水所にはろ水機が2基あって、
それぞれ1日に6,000キロリットルずつ処理します。

ろ過する砂に汚れがいつまでも残っていると、
かえって水が汚れてしまうことになりかねません。
そこで1日に2回、その砂を逆方向の水流で洗浄して、
砂に付いた汚れをきれいにしています。

逆洗浄で使う水の量は、1回あたり70トン。
そのまま下水道に流してしまうと料金がかさんでしまうので、
凝集剤を入れて沈殿させ、その上澄み水も
上水として再利用するそうです。
水道施設の見学 2 (水処理の話)

左が、処理した上澄み水です。


水道水の基準としては、「残留塩素」も必要です。
でも、多過ぎると「カルキ臭い」と苦情が来てしまいます。
水道施設の見学 2 (水処理の話)

これは、滅菌装置です上

かつては、1リットルあたり0.8ミリグラムの割合で
注入していたのですが、
現在は0.4ミリグラム程度になるようコントロールしています。
そうすると、各家庭に到着するころには、
0.1ミリグラム程度になるそうです。


水道施設の見学 2 (水処理の話)

緑の下は、処理した水を貯めておく配水池があります。
水温をキープするために土をかぶせていたら、
自然と草が生えてきたそうです。


水道施設の見学 2 (水処理の話)

市内にあるもう1か所の浄水所も、
ここで遠隔監視しているそうです。

地下水が多く含まれている水はおいしいので、
「浄水器を使うのはもったいないですよ」と説明されました。

年間を通じて、約7割が地下水、約3割が河川水ということですが、
その割合は東京都庁の水道局がコント―ロールしているそうです。
だとすると、もし八ツ場ダムができたとしたら、
河川水の割合を増やされてしまい、
おいしい水からは遠ざかってしまうということでしょうか?

                      (つづく)



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Posted by りんぼ at 00:23│Comments(0)水環境
 
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