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2011年07月21日

汚染水処理の不具合、もしかして確信犯?

原子力発電所で発生している放射能汚染水の浄化処理施設は、
「循環注水冷却システム」の要となるものですが、
凝集沈殿なのか、膜処理を基本にするものなのか、
具体的な処理方法について報道などでは見えてきません。
(どこかで解説しているのかもしれないけど、
トラブル続きのこのシステム、なんだか真剣に探す気になれません。)

その一方で、「放射能汚染水の完全除去」などの研究成果や
技術開発が、一般研究者などから報告されています。

でも、どのような処理方法であれ、
完全分解するのでなければ、水がきれいになる一方で、
除去された汚泥に放射性物質は残ります。

また、凝集剤による除去であれば、汚泥の量はさらに増えます。
そうすると、その処分がまた課題になります。

下水処理場からの汚泥でさえ、「高濃度」ということで扱えない状況ですから、
放射能汚染水の浄化によって発生する
もっと高濃度の放射性汚泥をどうするのか……。

「水をきれいにすればするほど、放射性物質を含んだ汚泥がたまるのだから、
最初からすこしずつ拡散させちゃえば?」とけしからんことを考え、
その結果が「運転のトラブル続き」なのでは。

そう思うと、放射能汚染水の浄化がうまくいかないのは、
もしかして確信犯?

……なあんてうがった見方をしてしまうほど、
本当に、ほんとうにお粗末な状況だと思います。


(あるいは、海外へ水ビジネスを売り込もうとしている状況下、
“技術大国日本”の技術をフル導入して
もしミソがついたらビジネス展開が難しくなるから、
水処理の専門家は傍観している。
……そんなことまで考えてしまいました)



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Posted by りんぼ at 01:12│Comments(2)下水道水環境
この記事へのコメント
りんぼ様
またまた、おじゃまします。
「高濃度の放射性汚泥」は、どう処理するのか問題ですよね。
今回の事故を受けて政府は、汚泥の放射能レベルの基準を引き上げたようです。
要約すると、「ちょっと濃度は高いけど、腐葉土(肥料)として使っちゃってくださいな」という意味のようです。
http://infosecurity.jp/archives/13573

怖い。この国の政府…。

しかも、ほとんど報道もされていない。報道規制が掛かっているような感じもします。

「原発に頼る生活」というのは「何かの犠牲のうえに成り立つ生活」のように思います。米軍基地問題も同様ですし。
こういう仕組みから「決別」する時期にきているのだと思います。
Posted by アナログアナログ at 2011年07月23日 19:20
☆アナログさん
貴重な情報、ありがとうございます。
図らずも、汚泥というかたちで集められた放射性物質を、これ以上拡散させていいけないと思うので、さきほどオンライン署名をしました。
(ところで、手術が無事に終わってよかったですね)
Posted by りんぼりんぼ at 2011年07月24日 02:07
 
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