2011年05月09日
「水が使えない」という意味
被災地のトイレ掃除では、
できるだけ水を使わないようにしましたが、
まったく使わないわけにはいきません。
なので、「次の避難所には水がない」という情報があった場合、
水道から水が出るところで水を汲んでから現地に向かいました。
それでも状況は刻々と変化していて、
「水はない」「下水道は使えない」などと事前に聞いていても
現地でないと正確な情報を得るのは難しいようです。
さて、「水が使えない」という表現には、
「水がない(水道が使えない)」場合と
「水を流せない(下水道が使えない)」場合とがあります。
普通の方はあまり意識せず
混同して使われているようです。
水があれば、普通なら使った水を何の疑いもなく排水口から流します。
ところが、下水道に支障があれば、
「流さないでください」という状況になります。
そのお願いの例が、2011年4月2日の「下水道の使用制限の伝え方」です。
さて、「下水道の支障(下水道が使えない)」と言っても、
さまざまな要因があります。
① パイプラインが壊れていて、汚水が処理場まで流れない
② 土砂が詰まっていて、汚水が流れにくくなっている
③ 何とか汚水は流れていくが、処理場が壊れている
④ 停電で、汚水を運ぶことができない
⑤ 停電で、水処理施設が動かない
①の場合に汚水を流すと、どこかで汚水があふれ出すこともあるので、
仮復旧するまでは使用しないでほしいという状況です。
②と③の場合は、本格的な水処理はできませんが、
一応処理場まで汚水は流れていくので、
簡易処理(沈殿&消毒)を行っています。
でも、固形物が流れてくると、詰まりやすいし、簡易処理さえも難しくなります。
なので、トイレで水を流したとしても、
トイレットペーパーなどは流さないようにと呼びかけます。
なお④については、「下水道は自然流下(パイプに勾配をつけて
電気を使わずに流す方式)だ」と言われているので
停電は関係ないと思われるかもしれませんが、
途中でポンプアップすることもあるので、
まったくエネルギーを使わないということではないのです。
それにしても、
「下水道が使えない」
ということを見聞きするたびに、
心の中で何度申し訳ないと思ったことか!
できるだけ水を使わないようにしましたが、
まったく使わないわけにはいきません。
なので、「次の避難所には水がない」という情報があった場合、
水道から水が出るところで水を汲んでから現地に向かいました。
それでも状況は刻々と変化していて、
「水はない」「下水道は使えない」などと事前に聞いていても
現地でないと正確な情報を得るのは難しいようです。
さて、「水が使えない」という表現には、
「水がない(水道が使えない)」場合と
「水を流せない(下水道が使えない)」場合とがあります。
普通の方はあまり意識せず
混同して使われているようです。
水があれば、普通なら使った水を何の疑いもなく排水口から流します。
ところが、下水道に支障があれば、
「流さないでください」という状況になります。
そのお願いの例が、2011年4月2日の「下水道の使用制限の伝え方」です。
さて、「下水道の支障(下水道が使えない)」と言っても、
さまざまな要因があります。
① パイプラインが壊れていて、汚水が処理場まで流れない
② 土砂が詰まっていて、汚水が流れにくくなっている
③ 何とか汚水は流れていくが、処理場が壊れている
④ 停電で、汚水を運ぶことができない
⑤ 停電で、水処理施設が動かない
①の場合に汚水を流すと、どこかで汚水があふれ出すこともあるので、
仮復旧するまでは使用しないでほしいという状況です。
②と③の場合は、本格的な水処理はできませんが、
一応処理場まで汚水は流れていくので、
簡易処理(沈殿&消毒)を行っています。
でも、固形物が流れてくると、詰まりやすいし、簡易処理さえも難しくなります。
なので、トイレで水を流したとしても、
トイレットペーパーなどは流さないようにと呼びかけます。
なお④については、「下水道は自然流下(パイプに勾配をつけて
電気を使わずに流す方式)だ」と言われているので
停電は関係ないと思われるかもしれませんが、
途中でポンプアップすることもあるので、
まったくエネルギーを使わないということではないのです。
それにしても、
「下水道が使えない」
ということを見聞きするたびに、
心の中で何度申し訳ないと思ったことか!
Posted by りんぼ at 00:11│Comments(0)
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