下水道と歌三線と横笛と

大規模な雨水利用、それが「地下ダム」です。
喜界島では、そこに貯めた雨水を
サトウキビなどの農作物に与えています。



地下にパイプラインがあり、
水が必要な時には
そこからくみ上げて、
専用のスプリンクラーで
散水しています。

スプリンクラーは、一定の区間ごと（１０メートル間隔ぐらい？）に設置されています。



島は、水を通さない岩の上に、
ぎゅっと固まったサンゴ（多孔質な琉球石灰岩）が
乗っかっているような土質構造です。
なので、水をよく通しますが、
海に流れ出てしまうのも早いという特徴があります。

全国の年間降水量は約１，７００ミリメートル、
南九州は約２，５００ミリメートル（国土交通省『日本の水資源（平成２１年度版）』。
喜界島だけでみると、約２，２００ミリメートルだそうです。
この豊富に降る雨が、すぐさま海に流れ出てしまわないように、
地下でせき止めたのが、地下ダムです。

総貯水量は、約１８０立方メートルです。

宮古島や沖永良部島でも導入されています。


高さ６メートルもあるトンネルも地下にあり、
予約すれば見学できる、ということを後で知りました。　
「オオゴマダラ」という保護蝶の生態系を守りながら
止水壁を造るため、
トンネルの中から工事をしたそうです。


７度目の喜界行きのときには、絶対見学するぞ！ 　


ちなみに、土地改良事業の一環として造られた、
ながーーーいまっすぐな道です