下水道にだって文化遺産があるんです

りんぼ

2011年01月04日 00:11

2009年に琉球舞踊が国の重要無形文化財に指定され、
2010年には組踊がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産として登録(無形文化遺産保護条約に基づく「人類の無形遺産の代表的な一覧表」に記載)されました。


ところで、なんと下水道施設にも文化遺産があります。

たとえば、東京都の「旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場施設」は、
2007年に国の重要文化財(構造物)に指定されました。

この写真は、その指定されたうちの「濾格(ろかく)室」です。


ポンプに汚水が入る手前で、大きなゴミを取り除くための機械
が入っていた建物でした。


また、仙台市の煉瓦(れんが)下水道も、
平成22年度土木学会選奨土木遺産に認定されました。

昨年封切られた映画『ゴールデンスランバー』の原作者が仙台市在住で、
下水道の中を逃げ回るシーンでは、実際の下水道の中でもロケが行われたそうです。


レンガでできたマンホール(ふたではなく、地下のパイプにつながる構造物)
は、東京都内にもかなり残っていて、
レンガの長方形の平面を使ってカーブを構築する職人技は、
いつ見てもホレボレします。


平成6年に東京都の史跡として指定された「神田下水」。
明治17年につくられた下水道管です。
は、カメラマン白汚 零さんが撮影した神田下水です。
http://www.gesuidou.jp/gallery/shirao/sirao04.html

白汚さんは、神田下水に出会う前までは、
モノクロ作品にこだわっていたのですが、
神田下水のレンガがあまりにも美しかったために、
作品にカラーを取り入れることにしたそうです。

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